2024年4月3日
産休育休による仕事のしわ寄せ問題とは?現状と打開策を徹底解説!
年々、産休や育休を取得する人が増える中、企業は業務のしわ寄せ問題に直面しています。残された従業員の負担増を防ぎ、業務の継続性を保つためには、戦略的な人員計画と外部リソースの活用が不可欠となります。この記事では、産休育休によるしわ寄せを最小限に抑えるための企業の取り組みとして人材派遣、クラウドソーシング、アウトソーシングの効果的な活用方法について掘り下げていきます。
産休・育休が取りやすいことに加え、取得していない人にしわ寄せがいかない体制作りの参考にしてみてください。
目次
産休育休によるしわ寄せ問題の現状
産休や育休を取得する人は一昔前と比べると飛躍的に増えてきています。平成8年では女性の育児休暇取得率は約50%だったのに対し、現在では約80%の人が育児休暇を取得しております。同様に男性も平成8年では育児休暇取得率は約0.12%だったのに対し、現在では約17%の人が育児休暇を取得しており、女性と比べると低いものの大幅に取得者が増加しております*。
一方で企業はこれらの欠員をどう補填するかという課題に直面しています。特に中小企業では、一人の従業員が担う業務の範囲が広く、その人が休むことで業務に大きな穴が開くことがあります。このような状況は「しわ寄せ」と表現され、残された従業員に過度な負担を強いることになります。
産休や育休取得の推進は、ワークライフバランスの観点から重要ですが、それに伴う業務のしわ寄せが新たな問題として浮上している現状があるのです。例えば、ある部署で複数の従業員が同時に産休や育休を取得した場合、残ったスタッフは通常業務に加えて追加の仕事を引き受ける必要があります。これにより、業務量が増加し、残業時間が長くなることで、従業員のストレスや疲労が蓄積される可能性があります。
企業は、この問題に対処するために、柔軟な人員計画や業務の再配分、外部リソースの活用など、様々な戦略を考える必要があります。たとえば、一部の業務を自動化することで、人手不足を補い、残業を減らすことができます。このように、産休や育休によるしわ寄せ問題は、企業が積極的に対策を講じることで解決することが可能です。この後、企業が講じるべき対策について詳しくご紹介していきます。
【出典:日本人材ニュース】
産休育休のしわ寄せを感じる従業員の声
産休や育休のしわ寄せを感じる従業員の声を聞くことは、企業がこの問題にどのように対処すべきかを理解する上で非常に重要です。従業員からは、産休や育休に入る同僚の業務を引き継ぐことによるストレスや不安の声が多く聞かれます。
例えば、営業部門で働くある従業員は、「同僚が産休に入ったことで、その顧客を引き継ぎ、自分の仕事量が大幅に増えた。顧客からの要求は厳しく、プレッシャーが非常に大きい」と語ります。このような状況は、業務の質に影響を及ぼし、結果的に従業員の職務満足度の低下を招く可能性があります。
また、技術部門のある従業員は、「育休を取得した同僚のプロジェクトを引き継いだが、その専門性が高く、迅速に業務を習得するのが困難だった」と述べています。このように、専門的なスキルや知識が必要な業務を引き継ぐことは、残された従業員にとって大きな負担となります。
人事部の従業員からは、「産休や育休を取得する従業員が増えると、代替人材の採用や研修に関連する業務が増加し、通常の人事業務に加えて非常に忙しくなる」という声も聞かれます。これは、産休や育休による欠員を補うための追加的な業務が、人事部門にもしわ寄せとして現れることを示しています。
これらの声は、産休や育休によるしわ寄せが単に業務量の増加だけでなく、業務の質、専門性の要求、追加的な人事業務など、多方面にわたる影響を及ぼしており、結果として早期離職やモチベーションの低下に繋がってしまいます。
育休・産休のしわ寄せを防ぐための3つの手法をご紹介
産休や育休によるしわ寄せを防ぐためには、企業が内部の効率化を図りつつ、外部リソースを戦略的に活用することが重要です。適切なアプローチを行うことで、業務の連続性を保ちながら、従業員の負担を軽減し、全体の生産性を維持することができます。ここではアプローチ方法を3つご紹介します。
人材派遣
人材派遣は、特定のスキルや専門知識を持つ人材を一時的に確保する方法です。短期間でのプロジェクトや急な欠員が発生した際に、迅速に対応することが可能です。派遣社員は、必要な期間だけ企業に加わり、特定の業務を担当します。これにより、産休や育休で欠けた人員を効果的に補い、業務の遅延や品質の低下を防ぐことができます。ただし、派遣社員には継続的な業務知識や企業文化への深い理解が欠ける場合があるため、適切なオンボーディングとサポートが必要です。
また、短期間で確保可能な一方、ある程度のきまった期間を契約する縛りがある場合も多いため、注意が必要です。
クラウドソーシング
クラウドソーシングは、インターネットを通じて特定のタスクやプロジェクトを世界中のフリーランサーに委託する方法です。これにより、企業は幅広いスキルセットを持つ人材を利用でき、コスト効率良く柔軟な人員配置が可能になります。クラウドソーシングは、特に一時的なプロジェクトや特定の専門知識を必要とするタスクに適しています。しかし、プロジェクトの管理と品質保証には注意が必要であり、信頼できるプラットフォームやフリーランサーの選定が重要です。選定基準を設けてしっかり精査してから活用するよう心がけてください。
アウトソーシング
アウトソーシングは、企業が業務の一部または全部を外部の専門業者に委託することです。これにより、企業はコア業務に集中し、管理負担を軽減することができます。アウトソーシングは、ITサポート、カスタマーサービス、経理、人事など、多岐にわたる業務に適用できます。適切なアウトソーシングパートナーを選定することで、業務の効率化、コスト削減、品質向上を実現することができます。ただし、外部業者とのコミュニケーションや契約条件の明確化が必要となります。
産休・育休で空いた人材をスポット活用するならcocrea Biz
産休・育休で空いた人材をスポット活用するなら、オンラインアシスタントサービス「cocrea Biz(コクリエビズ)」がおすすめです。cocrea Bizでは経理や人事、総務、バックオフィス業務など幅広いサービスを提供しています。専属ディレクターが依頼内容に合った特別チームを編成してくれるので、自社にマッチした人材をご紹介してくれます。
オンラインアシスタントサービスcocrea Biz(コクリエビズ)とは
【出典:cocrea Biz(コクリエビズ)|C-design】
cocrea Biz(コクリエビズ)は、C-design(シーデザイン)株式会社が2023年1月から提供しているオンラインアシスタントサービスです。
今回は、オンラインアシスタントサービス「cocrea Biz(コクリエビズ)」に関する基本情報や料金プラン、導入事例を紹介します。cocrea Bizの詳細を知りたい方や、自社に合った料金プランがあるかどうかを確認してみてください。
- cocrea Biz(コクリエビズ)の特徴
- cocrea Biz(コクリエビズ)の業務内容
- cocrea Biz(コクリエビズ)の料金プラン
- cocrea Biz(コクリエビズ)の導入事例
cocrea Biz(コクリエビズ)の特徴
- 変動費を増やして固定費を大幅削減
- 正社員の生産性向上
- 業務プロセスの自動化を実現
cocrea Bizを導入すると、コストを削減しつつ業務を効率的に進められます。自社の人材を新しく採用する(固定費)に一切影響を与えることなく、外部の助け(変動費)だけで問題を解決に導けます。固定費の増加を抑えられるので、コスト面の負担も最低限に抑えられるのが魅力です。
本業に集中する環境を作れば、社員の生産性向上・会社の業績アップにもつながります。変動費を増やしても、結果的利益アップの可能性は高いです。
cocrea Bizでは、ITツールの導入を含めた業務プロセスの自動化を行っています。様々な業務を補助してくれるので、自社スタッフの負担軽減に大きく繋がるのも特徴です。
cocrea Biz(コクリエビズ)の業務内容
依頼可能な業務 | 詳細 |
総務 | ・出張手配/会場手配
・スケジュール調整 ・会議資料の作成 ・データ入力/データ整理 |
経理 | ・記帳代行
・月次締め処理 ・請求書/領収書発行 ・売上/入金確認 ・紙伝票データ化 |
人事・労務 | ・給与計算
・求人票/更新 ・応募者対応/面談日程調整 ・人事労務サポート ・勤怠管理支援 |
マーケティング | ・アンケート作成
・データ集計 ・画像選定/編集 ・SNSの投稿 ・記事作成/編集 ・記事ネタリサーチ |
営業サポート | ・会議資料/提案書作成
・業界の最新情報の調査と共有 ・経費申請 ・予実管理(データ更新作業) ・見積書請求書作成 ・データ入力/整理 ・リサーチ業務 ・営業資料作成 |
【参照:cocrea Biz(コクリエビズ)|C-design】
cocrea Bizで依頼可能な業務は、多岐にわたります。バックオフィス的な業務からマーケティングや営業サポートなど、専門的スキルを有するものまでさまざまです。
cocrea Bizでは、表以外にもさまざまな業務を依頼できます。詳細を確認したい方や自社の業務が依頼可能かどうかをチェックしたい方は、公式HPから直接問い合わせください。
cocrea Biz(コクリエビズ)の料金プラン
プラン名 | ライト | スタンダード | カスタム |
月額料金 | 55,000円 | 99,000円 | 要相談 |
契約期間 | 3ヶ月 | 6ヶ月 | – |
実働時間 | 10時間 | 20時間 | – |
支払い | 1ヶ月分前払い | 1ヶ月分前払い | 1ヶ月分前払い |
【参照:cocrea Biz(コクリエビズ)|C-design】
cocrea Bizの料金プランは、大きく3種類です。契約期間や実働時間、内容によって異なります。カスタムプランは、依頼内容に合わせて料金プランをカスタマイズできるため、自社に合ったプラン内容の作成が可能です。
cocrea Biz(コクリエビズ)の導入事例
導入事例①:内装業のお客様
導入のきっかけと課題 | 【スケジュール調整などの予定管理が手間となっていた】
外での作業が多いので、お客様とのスケジュール調整や取引先とのメールのやりとりの返信が遅くなっていた。 また、経理業務は毎月できずに溜めていたので誰かに依頼したいと考えていた。 |
選定ポイント | 【業務負荷の軽減とやりたかった経理業務のITツール導入】
スケジュール調整のみならず、カレンダー反映なども補助いただけるので予定を忘れてしまうミスも軽減できる点が大変助かると感じた。 また、今まで導入できなかった会計ソフトの運用すべてを依頼できる点が業務負荷の軽減に大きく寄与すると感じたため。 |
今後の展望 | 【社員募集を行う採用面の強化に期待】
入れ替わりもあったりするので、採用活動にはさらに力をいれていきたい。 人事専任の担当がいるわけではないので、どのような採用活動が良いのか分からないでいる。ここも今後相談していきたい。 |
導入事例②:リフォーム業のお客様
導入のきっかけと課題 | 【コア業務への集中】
事務作業が苦手で、経理作業に毎月かなりの時間をとられていた。 月末になると経理作業に集中するため、営業活動の時間がとれずにジレンマを感じていた。 |
選定ポイント | 【幅広い業務のアウトソーシング】
記帳代行などの経理業務の代行サービスも検討をしたが、今後給与計算や他の事務作業も依頼できたらと考えていたので、幅広い業務を任せられる点が魅力的に感じた。 |
今後の展望 | 【自社内で指示だしができない作業の支援】
もっと多くの新規案件を受注していくため、営業人数も限られるためマーケティングも強化していきたいが、自社でノウハウがないため手をだせずにいた。 導入事例の更新からはじめたいので今後ホームページの運用についても相談をしていきたい。 |
cocrea Biz(コクリエビズ)の利用の流れ
cocrea Bizの利用の流れは、大きく3つのステップに分けられます。
①お問い合わせ無料相談
cocrea Bizに関するお問い合わせや資料ダウンロードは、公式HPから行うことができます。導入事例や活用方法を相談することも可能なようですので是非お問い合わせしてみてください。
②キックオフ
業務内容や必要な人材のスキルなどを相談して、条件に合うサービスを提供できるかどうかを判断します。
条件がマッチしましたら、契約後ディレクターとのWEB面談を実施します。
面談では、業務開始に向けて業務内容や稼働時間などに関する打ち合わせをします。
③業務開始
WEB面談終了後、すぐに業務を依頼可能です。依頼はオンライン上で全て完結するため、場所・状況に関係なくいつでも自由に相談できます。
まとめ
今回は産休や育休取得率が高まることで生じている業務のしわ寄せ問題について取り扱いました。産休や育休によるしわ寄せ問題は、企業が積極的に業務の効率化や外部リソースの活用などの対策を講じることで解決することが可能です。企業がこれらの取り組みを実施することで、従業員は産休や育休を取得しやすくなり、職場全体のワークライフバランスが向上します。最終的には、これらの取り組みが企業の持続可能な成長と従業員の満足度向上に繋がっていきます。