「一人経理」に潜むリスクとは?!解決策を徹底解説! | C-design株式会社

2023年10月5日

「一人経理」に潜むリスクとは?!解決策を徹底解説!

企業の経営において、経理業務は重要な役割を果たしています。

大企業では経理業務に対して多くの担当者が割り当てられますが、中堅、中小企業においては幅広い業務を一人の経理担当者が担うケースが多い状況です。

 

本記事では、このように経理業務を一人で担当する状況を「一人経理」と呼んでいます。

一人経理は全ての業務を一人で担当するため、業務負荷、精神的な負荷がかかりやすく、ミスによって会社に大きな損害を与えてしまうリスクがあります。

 

今回は一人経理に焦点をあてて、業務範囲やメリットとデメリット、そして一人経理が抱える企業にとってのリスクとその対策について考えてみます。

 

一人経理の定義とその役割

一人経理とは、会社内で唯一経理業務を担当する人のことを指します。一人経理の業務は、会社の財務管理における多岐にわたる重要な仕事を担当します。以下に、一人経理の業務内容を詳しく説明します。

 

一人経理の業務範囲は日次業務、月次業務、年次業務の大きく3つに分類されます(週次業務もあるかと思いますが、ここでは3つにまとめます)。

まず、日次業務では入出金明細の確認や現金の管理、伝票の入力、経費の仕分けなどが含まれます。たとえば、社内で保管されている小口現金を使用して、従業員が交通費などを清算する際の処理も行います。これらの取引情報は会計ソフトにも入力されます。

 

次に、月次業務では支払請求書の確認や売上や給与の仕訳、月次決算書や経営資料の作成が行われます。売上計上や請求書の作成は、適切な情報をもとに正確な請求書を送付するために重要な業務です。

 

最後に、年次業務では在庫の計上や税務申告、年末調整、従業員の賞与計算などが含まれます。特に年末調整や税務申告は、会社の財務状況を正確に反映させるために欠かせない作業です。

 

一人経理の特徴は、その業務範囲が経理業務にとどまらず、備品の購入や資産管理、勤怠管理などのバックオフィス業務も担当する点です小規模な会社では、限られた人員で多岐にわたる業務をこなすため、経理担当者は会社全体の円滑な運営に重要な役割を果たしています。

 

一人経理のメリット

冒頭、一人経理はリスクが大きいとお話ししましたが、リスクばかりではありません。

ここでは一人経理のメリットについてご紹介します。

 

一人経理のメリット①裁量を持って働くことができる

 

一人経理の魅力のひとつは、自身の判断で業務を進めることができることです。

広範な業務を担当する経理業務でも、自分のペースでスケジュールを立て、業務に臨むことが可能です。自分の力量に合わせた優先順位の設定やチーム内での調整が不要な点からも効率的な業務進行が可能であり、自己成長も期待されます。

一人経理のメリット②幅広い業務知識と経験が身につく

 

会社のファイナンスを担当する経理担当者は、経営陣や金融機関との関わりが深い役割を果たします。

一人経理の場合、経営者に近い立場で業務を遂行することから、経営戦略やマーケティングに関する知識も増加するでしょう。

経営陣との緊密な連携により、交渉力やコミュニケーションスキルの向上にも寄与します。

また、大企業では経理業務がサイロ化しがちなため、一連の経理業務を経験しておくことで転職時にも非常に優遇される傾向にあります。

 

一人経理のデメリット

一人経理のデメリット①業務負荷の高さ

一人経理は多岐にわたる業務を担当するため、自己成長に繋がる一方で多くのストレスや負荷がかかる可能性があります。疲弊することでケアレスミスや急な離職に繋がることがデメリットとなります。

一人経理のデメリット②間違った仕事を指摘してもらえない

業務上の疑問や困難な事象について相談できる相手が限られるため、適切なアドバイスを受けにくい場合があります。仮に間違った仕事を行っていても誰にも指摘されないことから大きな損失に繋がってしまう場合があります。

また、自身のペースで仕事ができる一方で、周囲の同僚と気軽に業務に関して相談することが難しく、問題が発生した際に一人で抱え込んでしまい、解決に時間がかかることがあります。

 

一人経理のデメリット③ワークライフバランスの両立が困難

一人経理の場合、休暇を取る際に業務が止まってしまう問題が生じる可能性があり、ワークライフバランスの両立が困難となります。経理には日次業務が存在するため、経理担当者が休むとその日の締め作業ができないなど会社として業務が停止してしまう恐れがあります。

また、担当者が離職する際に今まで我流で行ってきていたためマニュアル等もなく、引継ぎに多くの時間がかかってしまいます。

 

引き継ぎ書の作成方法についてはコチラ

 

一人経理が抱える企業としてのリスク

 

これまで、一人経理のメリットとデメリットについて考えてきましたが、一人経理が企業にとってもたらすリスクについても考えてみます。

企業のリスク①ミスや不正の発生

一人経理の場合、業務のダブルチェックが難しいため、ミスや不正が長期間にわたって発覚しない可能性があります。また、担当者が一人で業務を行うため、誤った取引や操作が隠蔽されるリスクも存在します。

また、経理業務には機密情報や金銭の取引情報が含まれることがあります。そのため、セキュリティ対策が不十分な場合、情報漏洩や悪意あるアクセスのリスクが生じる可能性があります。

企業として知らなかったでは済まされないため、特に注意が必要なポイントとなります。

 

企業のリスク②業務の属人化と知識の喪失

 一人経理の場合、特定の担当者しか知識や経験を持っていない業務が発生する可能性があります。その担当者が退職や異動すると、その知識と経験が失われ、業務の継続が難しくなるリスクがあります。新たな担当者をつけても今までの知識が蓄積されていないため、業務継続が困難となってしまいます。

企業のリスク③モチベーション低下に伴う退職リスク

経理業務は、社内外の金銭取引を管理する重要な役割を担っています。しかし、一人経理の場合、その範囲は膨大で専門性も要求されるため、担当者は業務過多になってしまいます。

加えて、経理業務は通常表に立つことの少ないバックオフィスの仕事なため、モチベーションの維持が非常に困難です。

結果として満足度の低下やストレスの蓄積に繋がる可能性があり、仮に業務に対するやりがいがあっても、経理担当者の体力や意欲が低下することで退職のリスクが増加します。

 

一人経理のリスク対策

一人経理は個人の裁量による柔軟な業務進行が可能ですが、業務の個人依存や知識の偏在などのリスクも含まれます。

もちろん、企業は経理に新しい人材を配置し、一人経理から脱却できれば良いですが、費用や人員配置の観点から経理担当者を専任で配置することが難しいケースもあるかと思います。

ここでは、一人経理のリスクに対処する有効な方法を二つ紹介します。

 

リスク対策①経理システムの導入

 

経理システムを導入することで、業務の属人化を回避することができます。会計ソフトや経費管理ツールなどを使用し、業務の「可視化」を図りましょう。これにより、複数人でデータを共有・参照し、業務を円滑に進めることができ、一人経理であっても不正やミスを察知することができるようになります。また、紙でファイリングされていた膨大な情報をデジタル化することでデータの分析に活用することもでき、業務の効率化も期待できます。

 

以下にオススメな経理ツールをご紹介します。

 

<経理システムツールの例>

①弥生会計

②freee

③マネーフォワード(Money Forward)

④勘定奉行クラウド

⑤財務会計シリーズ

 

経理ツールについて詳しく知りたい方はコチラ

 

リスク対策②アウトソーシングの活用 

決算期や年末調整などの繁忙期に、経理担当者の業務量が増加することがあります。しかし、年間を通じて必要な人材を雇用することは難しい場合があります。このような場合、アウトソーシング業者に経理業務を委託することで、必要な時期に柔軟に対応できます。アウトソーシング業者は経理だけでなく、人事や総務、秘書業務などにも対応する場合があり、企業の多角的な支援を提供します。

 

一人経理の課題を解決するならcocrea Biz(コクリエビズ)

【出典:cocrea Biz(コクリエビズ)|C-design

 

一人経理の課題を解決したいならオンラインアシスタントサービス「cocrea Biz(コクリエビズ)」がおすすめです。

cocrea Biz(コクリエビズ)は、C-design(シーデザイン)株式会社が2023年1月から提供しているオンラインアシスタントサービスです。

 

cocrea Biz(コクリエビズ)のサービス内容

依頼可能な業務 詳細
総務 ・出張手配/会場手配

・スケジュール調整

・会議資料の作成

・データ入力/データ整理

経理 ・記帳代行

・月次締め処理

・請求書/領収書発行

・売上/入金確認

・紙伝票データ化

人事・労務 ・給与計算

・求人票/更新

・応募者対応/面談日程調整

・人事労務サポート

・勤怠管理支援

マーケティング ・アンケート作成

・データ集計

・画像選定/編集

・SNSの投稿

・記事作成/編集

・記事ネタリサーチ

営業サポート ・会議資料/提案書作成

・業界の最新情報の調査と共有

・経費申請

・予実管理(データ更新作業)

・見積書請求書作成

・データ入力/整理

・リサーチ業務

・営業資料作成

【参照:cocrea Biz(コクリエビズ)|C-design

 

cocrea Bizで依頼可能な業務は、多岐にわたります。バックオフィス的な業務からマーケティングや営業サポートなど、専門的スキルを有するものまで様々です。

 

cocrea Bizでは、表以外にもさまざまな業務を依頼できます。詳細を確認したい方や自社の業務が依頼可能かどうかをチェックしたい方は、公式HPから直接問い合わせてみてください。

 

cocrea Biz(コクリエビズ)の料金プラン

プラン名 ライト スタンダード カスタム
月額料金 55,000円 99,000円 要相談
契約期間 3ヶ月 6ヶ月
実働時間 10時間 20時間
支払い 1ヶ月分前払い 1ヶ月分前払い 1ヶ月分前払い

【参照:cocrea Biz(コクリエビズ)|C-design

 

cocrea Bizの料金プランは、大きく3種類です。契約期間や実働時間、内容によって異なります。カスタムプランは、依頼内容に合わせて料金プランをカスタマイズできるため、自社に合ったプラン内容の作成が可能です。

 

まとめ

本記事では、一人経理のメリット・デメリット、またそれに伴うリスクとその対策について詳しく解説しました。

一人経理は、裁量権と多岐にわたる知識獲得の機会を提供している一方で、業務負荷の高さや業務の属人化が課題となっています。また経理業務には忙しい時期と閑散期があり、企業は新たな担当者を採用することに慎重なケースも多いのが現実です。

 

こうした課題に対する解決策の一つとして、経理ツールの活用とアウトソーシングサービスの活用を紹介しました。経理ツールは一人経理であっても業務を可視化することができ、不正やミスの防止に繋がります。アウトソーシングサービスの活用では、専門スタッフが多くの経験を有しており、企業が自社で人材を育成するよりも効率的に経験豊富な専門家を得ることができます。

 

「経理業務の需要はあるが、新たな正社員の採用には予算が足りない」「繁忙期だけ支援を受けたい」といった状況であれば、cocrea Bizにご相談ください。

cocrea Bizは企業の信頼できるパートナーとして、細やかなサポートを提供し、企業がコア業務に集中できる環境を整えるお手伝いをさせていただきます。

 

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