2023年11月16日
経理代行と記帳代行の違い?!自社に必要な代行サービスとは?
手間のかかる経理業務の負担を軽減するために、作業の一部を外部に委託する代行サービスの利用を考える企業も多いでしょう。
事務代行サービスが経理部分の作業で請け負っているのは、主に「経理代行」と「記帳代行」の2つとなります。
代わりに作業してもらえる内容は「何が違うのか?」をよく理解した上で依頼する方が、実際に利用開始してからの「やってもらいたかったことと違う」という失敗がないです。
事務代行サービスに依頼できる2つの業務内容を解説するので、自社に必要な代行サービスはどちらなのかチェックしてみてください。
どういった作業をしてもらえるのかが分かれば、いま自社で軽減したい作業に合うサービスを正しく選べます。
経理代行とは?特徴と依頼できる業務
事務代行サービスに依頼できる経理代行について、契約するメリットの判断となる判断と特徴と依頼できる業務を解説します。
目次
経理代行とは
経理代行サービスは企業の経理業務を代わりに行い、仕訳からサービスの運営元によっては決算に関する作業までを請け負っています。
企業の経理事務担当者に代わって作業を行うのは、知識やスキルを持ったハイレベルな人材です。
企業が依頼したい業務内容に応じてその道のプロフェッショナルたちがチームを組み、自社の代わりに経理のサポートを行ってくれます。
特徴と依頼できる業務
経理代行サービスの特徴は経理に特化したプロフェッショナルたちがスタッフなので、外部に委託しても精度の高い業務を遂行してもらえることです。
自社の経理業務を担当しているスタッフが他の業務も兼用している場合には、経理代行サービスに業務を任せることで他の業務に専念しやすくなります。
依頼できる主な業務は、以下の通りです。
- 帳簿作成業務(会計データの入力や帳簿の作成・チェックなど)
- 給与計算(勤怠管理も含む)
- 売掛金・買掛金管理(入金・支払い・請求などの管理)
- 支払い・振り込み代行(主にインターネットバンキング経由)
- 経費精算(領収書チェック・経費記帳を含む)
- 請求書発行(書類作成・発送・入金確認・ファイリングなど)
- 年末調整業務(※代行サービスに税理士がいる必要あり)
- 決算・申告業務(※代行サービスに税理士がいる必要あり)
日常的な経理業務から決算などの複雑な業務まで対応していますが、年末調整・決算・申告業務の代行は税理士がいなくてはなりません。
年末調整・決算・申告業務の代行まで考えている場合は、代行サービスの運営元に税理士がいるかを忘れず確かめましょう。
記帳代行とは?特徴と依頼できる業務
事務代行サービスに依頼できる記帳代行について、契約するメリットの判断となる判断と特徴と依頼できる業務を解説します。
記帳代行とは
記帳代行サービスは企業の帳簿全般の記帳作業を代わりに行い、会計ソフトの入力から書類の保管ファイリングの作業なども請け負っています。
帳簿類は確定申告のための決算書などを作成する際に必要なデータであり、正確に内容を記帳して管理しておく必要があります。
記帳代行サービスは専門的な知識を持った行政書士・税理士事務所などが、運営元であることが多いです。
会計の記帳に特化したプロフェッショナルの元で作業が行われるので、自社で行うよりも完璧な帳簿管理が可能になります。
特徴と依頼できる業務
記帳代行サービスの特徴は帳簿全般に関しての業務をプロフェッショナルに任せられるので、経理業務の中でも時間がかかる記帳作成の負担がなくなります。
自社の経理業務を担当しているスタッフも時間に余裕ができるようになり、他の業務に集中して取り組めて効率化を図れます。
依頼できる主な業務は、以下の通りです。
- 現金出納帳・預金出納帳・買掛金管理票・売掛金管理票・試算表・総勘定元帳の作成
- 会計ソフトの入力作業(既存のソフトで対応してもらえる場合あり)
取引先が多い企業に関しては記帳作成業務が特に大変なため、代行サービスを活用した方が
良いでしょう。
経理代行と記帳代行の業務範囲の違いや費用感について
経理代行と記帳代行は経理業務を依頼できる点は共通していますが、対応可能な業務範囲や費用感については違いがあります。
「どこまで頼めるのか?」「いくらかかるのか?」を比較した上で、どちらのサービスを利用するか決めることがおすすめです。
経理代行と記帳代行の業務範囲の違い
経理代行サービスは経理業務の全てを任せることも可能ですが、記帳代行サービスは全てではなく作業の一部だけしか任せられない点が2つのサービスの違いです。
経理代行サービスは記帳代行もしてもらえてその後の業務もお願いできることに対して、記帳代行サービスだと記帳代行をしてもらったその後の業務は自社で行うことになります。
業務の全てを依頼するべきか、時間がかかる部分のみを依頼するべきかは、 自社の経理業務を担当しているスタッフの意見を聞いて検討した方が良いでしょう。
スタッフの意見が「人手不足で業務全体に対応しきれない」のならば、経理代行の利用で問題解決が可能です。
スタッフの意見が「仕訳や帳簿記入がなければ業務をスムーズに回せる」のならば、記帳代行の利用で部分的軽減を行いましょう。
それぞれの費用感について
業務代行を依頼した場合にかかるそれぞれの費用感については、委託する内容などにより違いが出てきます。
記帳代行サービスの方が部分的な作業を請け負う形になるので、業務全てを請け負う経理代行サービスより費用感は安いです。
月間費用は毎月どれくらいの仕訳数を依頼するかで決まっていて、平均相場としては100仕訳で約1万円となります。
経理代行サービスの場合は記帳作成から給料計算業務までの一通りの依頼で、月間費用の平均相場は5万前後となります。
決算から確定申告までの依頼をする場合だと月間費用は15万前後が必要です。
自社で働くスタッフが何人いるかで給料計算や申告にかかるコストも変わるため、スタッフ数が多ければ経理代行の費用は高くなりやすいです。
代行サービスを活用する際の注意点3選
経理代行と記帳代行のサービスを実際に契約して活用する際には、契約前に注意するべきことがあります。
注意点3選に気をつけておけば、信頼できる代行サービスを見つけられるでしょう。
①評判や実績のある会社を選ぶこと
事務作業関連の代行サービスを行っている会社の中には違法業者も存在するので、口コミでの評判が高く実績のある会社を選ぶことが大切です。
経理の実務経験がある確かなスキルを持った人材が揃っていて、税務を使う資格を持つ税理士や専門的な書類作成の知識がある行政書士がいる会社かを必ず確かめましょう。
公認会計士の資格がある人材がいる会社だと、より信頼性が高くなります。
契約候補とする会社は最初から1つに絞らないで、複数の会社を比較して選ぶようにしましょう。
代行サービスをしている会社ならどこでも大丈夫だろうと適当に選ばず、サービスの運営元が信用できる会社なのかをきちんと調べて選んでください。
間違って違法業者に依頼してしまうと後で大きなトラブルになるので、自社の安全を守るためにも依頼する会社選びに手を抜いてはいけません。
②契約内容を明確にすること
代行サービスに自社の経理業務のどこまでを依頼したいのかなど、契約内容を明確にしておきましょう。
契約しておきたい内容が曖昧だと代行サービスを行う会社にも伝わりにくく、頼みたいことが漏れてしまう可能性があります。
経理代行サービスなら決まった範囲までの業務を任せたいのか、それとも全ての業務を任せたいのかをはっきりさせてください。
記帳代行サービスなら仕訳の数を明確にしておいて、毎月どの程度の数を依頼したいのかを伝えましょう。
契約内容が双方にあやふやなまま契約してしまえば、依頼する作業の内容にズレが出てくる恐れもあります。
③セキュリティやプライバシーに注意すること
企業の経理に関する情報はとても重要なものとなるため、代行サービスの会社がセキュリティやプライバシーの取り扱いをちゃんとしているかにも注意しましょう。
受け取った自社のデータ情報について外部に漏れたりしないように、ハッカー対策やウイルス感染対策がされているかは忘れず確認しておきます。
元のデータ内容が読み解かれないように暗号化されているかも、詳しくチェックしておいた方が良いです。
万が一にも代行サービスの運営元のセキュリティやプライバシーの取り扱いが甘く、外部に情報が漏洩してしまうと損害は大きいです。
ライバル企業に情報が漏れれば、事業活動に悪影響が及びます。
自社で働くスタッフの給料計算や年末調整などを依頼していれば、スタッフの個人情報も侵害されることになります。
そういった事態にならないようにするためにも、対策がしっかりされているかは重要です。
幅広い経理業務の依頼ならcocrea Biz(コクリエビズ)
【出典:cocrea Biz(コクリエビズ)|C-design】
幅広い経理業務の依頼ならオンラインアシスタントサービス「cocrea Biz(コクリエビズ)」がおすすめです。
cocrea Biz(コクリエビズ)は、C-design(シーデザイン)株式会社が2023年1月から提供しているオンラインアシスタントサービスです。
cocrea Biz(コクリエビズ)のサービス内容
依頼可能な業務 | 詳細 |
総務 | ・出張手配/会場手配
・スケジュール調整 ・会議資料の作成 ・データ入力/データ整理 |
経理 | ・記帳代行
・月次締め処理 ・請求書/領収書発行 ・売上/入金確認 ・紙伝票データ化 |
人事・労務 | ・給与計算
・求人票/更新 ・応募者対応/面談日程調整 ・人事労務サポート ・勤怠管理支援 |
マーケティング | ・アンケート作成
・データ集計 ・画像選定/編集 ・SNSの投稿 ・記事作成/編集 ・記事ネタリサーチ |
営業サポート | ・会議資料/提案書作成
・業界の最新情報の調査と共有 ・経費申請 ・予実管理(データ更新作業) ・見積書請求書作成 ・データ入力/整理 ・リサーチ業務 ・営業資料作成 |
【参照:cocrea Biz(コクリエビズ)|C-design】
cocrea Bizで依頼可能な業務は、多岐にわたります。バックオフィス的な業務からマーケティングや営業サポートなど、専門的スキルを有するものまで様々です。
cocrea Bizでは、表以外にもさまざまな業務を依頼できます。詳細を確認したい方や自社の業務が依頼可能かどうかをチェックしたい方は、公式HPから直接問い合わせてみてください。
cocrea Biz(コクリエビズ)の料金プラン
プラン名 | ライト | スタンダード | カスタム |
月額料金 | 55,000円 | 99,000円 | 要相談 |
契約期間 | 3ヶ月 | 6ヶ月 | – |
実働時間 | 10時間 | 20時間 | – |
支払い | 1ヶ月分前払い | 1ヶ月分前払い | 1ヶ月分前払い |
【参照:cocrea Biz(コクリエビズ)|C-design】
cocrea Bizの料金プランは、大きく3種類です。契約期間や実働時間、内容によって異なります。カスタムプランは、依頼内容に合わせて料金プランをカスタマイズできるため、自社に合ったプラン内容の作成が可能です。
まとめ
事務代行サービスで利用できる経理代行サービスと記帳代行サービスの違いは、経理業務を任せられる範囲にあります。
経理代行サービスは記帳作成業務を含めて、決算や申告業務などの全ての対応まで依頼することが可能です。
記帳代行サービスに依頼できるのは記帳作成のみで、経理代行サービスとは違いその他の業務はお願いすることができません。
経理業務全てか記帳作成のみを依頼するか、自社の経理業務の環境と費用の面も考えて検討してはいかがでしょうか。
「自社の経理を外部に任せて本当に大丈夫か?」と、心配する気持ちもあるでしょう。
プロフェッショナルな人材を揃えた代行サービスの会社なら、安心して業務を依頼することができます。
注意点も踏まえて信頼できる会社を見つけ、自社のサポートをしてもらってみてください。